普通の今夜のことを / 三浦大知 (2017)

 

三浦大知の新曲がいい

9月27日に発売された三浦大知の新曲 “普通の今夜のこと” がとっても良い。
スローで優しいメロディ、グルーヴィな歌とそれに歩調を合わせるリズム。新しくて懐かしい感じがするのは、理由がある。
 
三浦大知は12歳でFolderというグループでデビュー、変声期を迎えて活動を休止してたこともあるが、足掛け20年のキャリアを持つ実はベテラン歌手だ。
 

ドリカムトリビュートに参加してきた大知

三浦大知はドリカムトリビュートに何度も参加している。
「私とドリカム2 -ドリカムワンダーランド2015 開催記念 BEST COVERS-」(2015年)では “未来予想図 II” 、「The best covers of DREAMS COME TRUE ドリウタ Vol.1」(2017年)では “決戦は金曜日 “を歌った。
 

 

遂に実現したドリカムからの曲提供

そうして積み上げてきたリスペクト、関係性もあるのだろう。今回の新曲はドリカムの2人による作詞作曲。
一聴にしてわかるドリカム節。それは「笑い死にしそうだった昨日の夜」なんて歌詞や、いかにもなサビのメロディ。
 
「大知くんがこういうメロディーを歌ったらきっとカッコいいだろうね!」という吉田の一節のメロディーが種となり、音楽の神様と何度もやり取りをして完成した楽曲です。
とDREAMS COME TRUEのコメントに対して、三浦大知は
 
夢が叶いました。ドリカムさんが三浦大知をイメージして曲を作る。
こんな事が現実になるなんて本当に言葉にならないほど幸せです。
 
と喜び一杯のコメントで返す。相思相愛で生まれた曲なんだね。
 

配信限定の意図は

しかし、この曲なかなか目にしない。理由は二つある。
 
一つはCD発売はなく、配信のみ。つまりiTunes等の音源販売、Spotifyなどのストリーミング配信で発表された曲であること。
これは時代を反映しているのだろうし、海外市場を見据えたものでもあるのだろう。
 
その一方で、まだまだCD中心にランキングや記事が書かれる音楽業界においては配信限定だと取り上げられにくい。
 
もう一つはYoutubeにも音源が公開されていないこと。
 
今時はどんな曲もYoutubeで検索すると一部もしくは全部が聴けるミュージックビデオ、リリックビデオが出てくるのに対して、随分と大胆な戦略を取っている。
 
Youtubeの動画は比較的簡単にスマホにダウンロードできてしまう。配信限定の曲としてはこれをやられてしまうと打つ手がない。広告効果を捨ててでも配信音源を聴いてもらおうという判断なのだろう。
 

らしくない、新しく懐かしい曲

ここのところの三浦大知の曲は、高いダンス技術を生かすダンサブルで、歌唱もハイトーンのものが続いていた。
 
三浦大知の知名度を上げたのはまさしくこの二つなのだから当然といえば当然だけれども、そうした最近の曲を聴いてきた人からするとこの曲は「らしくないな~」と思うかもしれない。
 
でも彼の新しい一面を見せてくれるチャンスの曲であるし、何より大知少年が歌っていた頃から知っている世代にとっては、この曲は新曲なのに「懐かしい曲」だ。
だって、90年代~2000年代にドリカムが日本のポップスを牽引してヒットを連発してた頃のあの雰囲気の曲なんだもの。
 
ドリカム節が気持ち良くて仕方ない世代の人たちは、Folderも知っている世代。
 
20年の時を積み重ねて成長・活躍している三浦大知に引き合わせてくれるドリカムの粋な計らいに感謝。
 
これを機に30~50代の三浦大知ファンが増えると思うな。

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