熱唱サマー / 赤い公園 (2017)

 

 

ボーカル脱退という衝撃発表後の会心作

2017年8月31日をもってボーカル佐藤千明が脱退することを発表した赤い公園。
結成以来ずっと4人でやってきたバンドの第1章終幕を飾るアルバム「熱唱サマー」が発売された。
これがさあ、もう非の打ちどころのない傑作なんだよね。まいっちゃうよね。
 

赤い公園とは?

2010年結成、東京・立川市出身の4人組ガールズバンド。
佐藤千明(vo)
津野米咲(gt)
藤本ひかり(ba)
歌川菜穂(dr)
 
 

熱唱サマーとは?

2017年8月23日に発売された赤い公園の4枚目のアルバム、そして現体制最後のアルバム。
 
佐藤千明の脱退について 津野米咲はラジオで「話し合いが済んでスタートしたアルバム」「4人でできることを最後に全部後悔の無いようにやりつくそう」「今までに入れたことのない音を入れてみたりとか、すごい色んな挑戦をしているアルバムに仕上がった」と語る、そりゃいいものできるわという力作。
 

収録曲

  1. カメレオン
  2. 闇夜に提灯
  3. AUN
  4. 最後の花
  5. ジョーカー
  6. プラチナ
  7. 恋と嘘
  8. セミロング
  9. BEAR
  10. ほら
  11. journey
  12. 勇敢なこども

 

 

個人的な思い入れ

赤い公園を聴きだしたのは3年前、ドラマ「ロストデイズ」の主題歌に使われた “絶対的な関係” で気になって調べて聴き出した。2ndアルバム「猛烈リトミック」は聴きまくったなぁ。その後に出たシングル “KOIKI” も聴きまくった。
 
ロックで勢いあるんだけど、ちょっとしたところでヒネくれたアレンジやギターフレーズがあってフックになってる楽曲、そしてその上で堂々とした歌いっぷりを聴かせる佐藤千明の歌がカッコよかった。
 
で、その佐藤の声が聴ける最後のアルバム。
あー最後だよなぁと思って聴いてみたらこれが凄まじいエネルギーの詰まった作品。これだよこれ!
 
3rdアルバム「純情ランドセル」は曲はいいのにあんまりハマらなかったのは、このみなぎるエネルギーが足りなかったのよ。
 
バシャバシャとドラムを鳴らして始まる 1曲目の “カメレオン” からノックアウト!アルバムの頭っから四小節も叩かないだろ普通。
そしてサックスやトランペットが出てきて、ボーカルはなんで中国っぽい例のメロディなの!?わけわからないまま疾走していくカメレオンさん。
 
それにしてもメインのリフがアホみたいに単純。これをバンド全体で奏でて大団円!と思ったらまだ曲中盤!みなぎり過ぎです。
 
2曲目 “闇夜に提灯” でさらにスピードアップ。これも中国っぽい例のメロディだ。なんだなんだ偽チャイナブーム来てるのか?
 
3曲目 “AUN” はギターロックバンドとは思えないほどシンセが大活躍。
いいのか?このテクノ感がカッコいいぞ。
 
Aメロの歌バックではパキパキ鳴ってるギターとノイズのようなドラムという不思議な取り合わせ。
サビはこれぞ佐藤千明!伸びやかな歌声が響き渡る!その後ろで加工されたコーラスがさらにテクノ感を増してる。この曲はお気に入り登録。
 
いかん、このままでは全曲解説になってしまう。
 
いやでもどの曲もいいんだよ。
 
はしょったとしても6曲目 “恋と噓” もいいし、
10曲目 “ほら” もすごくいいし、
11曲目 “journey” の佐藤千明の咆哮は曲飛ばしを許さないし、
最後12曲目 “勇敢なこども” はライブで演奏されるのを想像したら涙浮かんできちゃうし。
 
最後だから目いっぱい全部やってやるぜという意気込みがビンビン伝わる作品。これまで聞いたこともないような音や楽器、曲のスタイルなどを遠慮することなく使って、今の4人でできる全てを表現したってことがわかる。
 
こんなアルバム出しちゃったら4人とも燃え尽きちゃうんじゃないかと心配だよ。
 
なんて言ってる間もなく、8月27日に佐藤千明最後のライブ「熱唱祭り」が開催される。
 
そこでこのアルバムからもたくさん演奏されるんじゃないかと思う。
 
ああ、一つの時代が終わってしまうんだなぁ・・・
 
赤い公園の第2章に期待してますよ。
津野さんが歌うのかな、誰かボーカル入れるのは本当に大変なことだろうしなぁ・・・
Nesshou Summer

2,200円
(2017.08.24時点)
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