Tapestry / Carole King (1971)

   2017/08/19

約半世紀に渡って愛されるキャロル・キングの音楽

大ヒットミュージカルが日本で上演

平原綾香、水樹奈々のWキャストで贈るミュージカル「ビューティフル」が7月26日から始まりました。この「ビューティフル」は2014年に アメリカで 上演されたトニー賞受賞のミュージカルの日本人キャスト版です。
 
この話の主人公はキャロル・キング。現役のミュージシャンです。
 

キャロル・キングを知っていますか?

主役の2人とも実力派で知られた歌手。そんな2人が演じるキャロル・キングとはどんな歌姫なのか?どんな音楽を作ってきた人なのか?知っていますか?
 
ミュージカルを観る前の人にも観た人にも観に行く予定のない人にもキャロル・キングという人と音楽を知ってもらえたら、音楽の世界がもっと広がっていくと思いますよ。
 

Carole Kingとは?

早くにデビュー、60年代に夫との作曲チームで成功した

キャロル・キングが生まれたのは1942年。16歳で歌手デビューするもそこでは花開きませんでした。1960年代に入って夫ジェリー・ゴフィンとソングライティングチームを組み、アーティストに曲を提供するようになったのが転機に。
 
THE SHIRELLES “Will You Love Me Tomorrow” (’60)、Little Eva “Loco-Motion” (’62)などが全米1位を獲得しました。
 
このチームは他にも多くのヒット曲を生み出しましたが、その後、ジェリーとの離婚を経て、キャロルは再びソロデビューに向かうのです。
 

ソロ再デビュー、70年代に大活躍

今回紹介している「Tapestry」で成功を収め、70年代に多くの曲がヒットしました。
 
ピアノの弾き語りにバンドが加わった形の演奏に乗って、色褪せることのないメロディが多くの人の心を掴みました。
 
キャロル・キングは、絶唱するようないわゆるディーヴァではありません。ピアノを奏でながら観客に話し掛けるように歌い上げる、素朴さ、柔らかさ、温かさ、そしてまっすぐな歌声が清々しい印象の歌手です。
 
この歌声だからこそ半世紀近く経っても当時の雰囲気のままのステージが楽しめるのだと思います。
 

低迷する80年代、作品の発表も少なめに

80年代に入るとアルバムセールスは不振になり、再び楽曲提供が活動の中心になっていったそうです。ビジネスとしては上手くいかなかった時期ですが、キャロルは何も変わっておらず、時代とともに聴く側が変わっていっただけなのかもしれません。
 
アルバム作品は2001年を最後に発表されていないけども、ライブ活動は続けています。
 

近年は秀逸なライブアルバムを発表

2007年にライブアルバムが発売された Welcome To My Living Roomツアー、今年2017年にライブアルバムがリリースされる Tapestry再現ツアー などが好評を博しています。
 
そんな彼女も現在75歳。引退は近いかもしれないですね。
 

Tapestryとは?

70年代を代表する空前のヒットアルバム

1971年に発表された2作目、邦題「つづれおり」、原題「Tapestry」。これが大ヒットし、彼女の代表作となりました。
 
アメリカでは15週連続1位、300週以上に渡ってチャートインし続け、グラミー賞でも四冠を獲得、世界で2000万枚以上売れたといいます。
 
ミュージカルのタイトル「ビューティフル」はこのアルバム収録の “Beautiful” から用いたものです。
 

発表から約半世紀、非常に多くのカバーをされてきた珠玉の曲群

ポップス史上この作品ほど世界中の音楽ファン、ミュージシャンから愛されカバーされているアルバムは無いんじゃないかと言われています。アルバム全曲を丸ごとトリビュートした作品も発表されており、今も様々なアーティストが作品やライブでカバーし続けています。
 
収録曲の後、各曲のカバーを紹介していきましょう。
 

収録曲

  1. I Feel The Earth Move
  2. So Far Away
  3. It’s Too Late
  4. Home Again
  5. Beautiful
  6. Way Over Yonder
  7. You’ve Got A Friend
  8. Where You Lead
  9. Will You Love Me Tomorrow?
  10. Smackwater Jack
  11. Tapestry
  12. (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
 

各曲別カバーアーティスト

  • I Feel The Earth Move

UA
新山詩織
小柳ゆき
家入レオ
Paul Gilbert
Martica

  • So Far Away
Rod Stewart
Katy Perry
P!NK
松本英子
THE CRUSADERS
 
  • It’s Too Late
Amy Grant
KT Tunstall
Gloria Estefan
ISLEY BROTHERS
Dennis Brown
 
  • Home Again
Curtis Stigers
Vonda Shepard
Glen Campbell
 
  • Beautiful
Richard Marx
Jason Mraz
Sara Bareilles
Anne Murray
 
  • Way Over Yonder
Veronica Klaus
Barb Jungr
Blessid Union of Souls
 
  • You’ve Got A Friend
Michael Jackson
Lady Gaga
James Tayler
Danny Hathaway
miwa
矢井田瞳
秦基博
清水 翔太
JUJU
鬼束ちひろ
アグネス・チャン
THE BRAND NEW HEAVIES
Bobby Kimball(TOTO)
 

 
  • Where You Lead
Faith Hill
Barbara Streisand
Marcia Hines
 
  • Will You Love Me Tomorrow?
Dave Mason
Roberta Flack
Dusty Springfield
Linda Ronstadt
BEE GEES
 
  • Smackwater Jack
Quincy Jones
The Manhattan Transfer
猪俣猛とサウンド・リミテッド
 
  • Tapestry
All-4-One
Alice Babs
Nana Mouskouri
 
  • (You Make Me Feel Like) A Natural Woman
Aretha Franklin
Superfly
Celine Dion
Mary J. Blige
Alicia Keys
Whitney Houston
Mariah Carey
Shania Twain
Gloria Estefan
Bonnie Tyler
James Ingram
Rod Stewart
 

 

 
  • アルバム全曲カバー
V.A.  「Tapestry Revisited」
Bob Belden 「Tapestry」
Marcia Hines 「Tapestry」
OVERTURES 「Tapestry」
 

個人的な思い入れ

名作と知りつつ、とっつけなかった

既に何曲も知っていたし「つづれおり」は洋楽ポップスの名盤と知っていたけども、当時はロックばかり聴いていてなかなか手が出なかったのがこのアルバムです。
 

扉を開いてくれたのは全曲カバーアルバム

最初に聴いたのは、様々なアーティストが参加してアルバム全部をカバーした「Tapestry Revisited」でした。
 
これがとても良い歌手が揃ってて今でも愛聴しています。90年代のサウンドが聴きやすい人はこのアルバムから入門することをオススメします。
 
特に好きなのがRichard Marxがカバーした “Beautiful”。原曲を殺さずにダイナミックなスローロックに仕立て上げたアレンジ勝利の逸品です。
 

 

今でも聴く価値

音楽を愛する人はすべからく聴いておくべき作品。40年以上経っても色褪せないメロディ、曲をぜひぜひ聴いて楽しんでいただきたい!
 

このアルバムが好きなら

素朴な歌声が好きなら、次作「Music」など70年代のアルバムはオススメ。
 
ライブアルバム「Welcome To My Living Room」もイイ。ほぼピアノの弾き語りのみで演奏されていて名の通りアットホームな雰囲気。
 
世間から評価されている70年代の曲だけでなく、93年「Colour Of Your Dreams」や01年「Love Makes The World」などからも歌っているので、このライブアルバムをキッカケに他のアルバムを聴いていくこともできると思いますよ。
 
そして今年9月に発売を控える「Tapestry再現ツアー」のライブアルバムも絶対にオススメ。トレーラー映像見てくださいな。アルバムの頭から3曲が取り上げられてますが、これだけでも感涙もの。
 

 

 

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