
3連休の最終日2017年7月17日(祝)、渋谷eggmanに訪れた。
緑黄色社会が東京でライブをやる。ここ最近は東京での公演は増えているので、激レアではないのだけれども予定が合う日程はここだけだった。遂に初めて緑黄色社会のライブを生で観れる。しかもHeavenstampとツーマンで、それぞれロングセットだというじゃないか。楽しみで仕方ない。
目次
緑黄色社会とは?
名古屋を中心に活動する男女混成4人組、同級生・幼馴染による19歳~22歳と若いバンド。
最大の魅力は長屋晴子(Vo)のボーカル。爽やかだが芯が強い地声と息多めの裏声を自在に行き来する歌声に一発でKOされる。
小林壱誓(Gt)、peppe(Key)のコーラスや、穴見真吾(Ba)筆頭に演奏陣の技術の高さ、全員のルックスの良さ、楽曲の多彩さなど、一発ドンと売れた後にも二の矢三の矢が放てる懐の深さを持つ期待のアーティスト。
eggmanライブレポート
開催1週間前くらいにチケットを購入したら整理番号35番だった。Heavenstampと緑黄色社会のツーマンライブがどれくらいの集客力があるのかわからなかったけども大丈夫かな…と心配したのは秘密。
18時開場の数分前に渋谷eggmanに行ってみると入口には行列ができていた。80人くらいか。
18時30分、緑黄色社会の面々がステージに1人ずつ出てきた。
分かっちゃいたけど、とても若い。ボーカル長屋晴子かわいい。いや、男女とも全員かわいい。年齢からしたら大学生バンドだ、そりゃかわいい。いや、そのかわいいもあるがボーカル長屋晴子がかわいい。
序盤戦は爽やかに元気よく
ライブは若々しく爽やかな曲 “始まりの歌” で開始した。
期待通りの映えるボーカル。聴きたかった声はこれだ。
続いて、おもちゃ箱ひっくり返しロック(なんだそれ)の “Alice” で会場の温度を上げていく。
3曲目は “Bitter” 。原曲に忠実なエレクトロ風味の演奏、表現力の高さが窺える。
ここまで冒頭からMVを発表している曲の連続。youtubeを観ていればライブを楽しめる時代なんだなと改めて思う。
観客の様子に少々驚いた
客層はバンドと同年代の20代が中心、男8に対して女2といった比率だろうか。この後のHeavenstampファンもいるので、あくまで参考値。男性は40代もチラホラ。
爽やかなバンドの色のせいか、お客様もとてもおとなしい。
拍手で出迎え、手拍子を促されるとその通り応じるし、サビでは手が上がるが、曲が終わるとシーンとしている。
何を反応したらいいのかわからないのか。演奏してる時はyoutubeを通して知ってる人、演奏してない時は知らない他人、くらいの落差を感じた。やりにくそう…地元名古屋でもこんななんだろうか。
なんて思ってたがファンをガッチリ掴んでるHeavenstampの時も反応は大体同じだった。世の中こんなもん…なんだっけ?
それでもこれだけのファンが来てくれている事に感謝を述べ、ライブは続いていく。
コーラスワークへの期待
ボーカル長屋はキラキラしてて芯が強く勇ましい歌声、その中にも儚さを漂わす息づかいが目が離せない。
コーラスパートは女性ボーカルゆえにキーボードpeppeの出番が多くなるが、うーん、ちょっと声量が足りない。せっかくキレイにハモれているので、もう少し聞こえてくるといい。
ベースの穴見も時々コーラスを入れていたようだけど、すまん、聞こえんかった。
声が前に出てハリがあるのはギターの小林。彼の出番をもっと増やし、他の2人とのハーモニーを完成させて、ボーカル+三声が作れたら怖いものなしだけども…そこまで行くのはまだ道が長そうだ。
中盤戦はじっくり歌に没入
中盤戦は”regret”、”キラキラ”、”恋って”、”それなりの生活” 。この4曲はとても良かった。
もう20年近く前のアーティストだがticaを彷彿とさせる印象的な歌メロの “regret”、AORバラードのように壮大な演奏が盛り上げる “それなりの生活” は「Youtube企画」と題したスタジオ演奏映像で聴くことができる。この2曲はバンドとしては歌バックに徹してて物足りないかもしれないが、歌と歌詞が染み入ってきて没入できた。
“regret”
“それなりの生活”
8月2日に発売される2ndミニアルバム「ADORE」収録の2曲 “キラキラ” はロッカバラード、”恋って” は昔のドリカムを思わせるシャッフル曲。そう、ドリカム的ポップスに寄ってきている印象を受けた。「ADORE」がどんな雰囲気になっているか楽しみだ。
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緑黄色社会 2ndミニアルバム「ADORE」※タワレコ限定販売
締め括りに最後の盛り上がり
叙情豊かな中盤を経て、締め括りへ。最後の2曲は “アウトサイダー”、”またね” で最後の盛り上がり。この2曲では、さすがのおとなしい観客たちも拳が突き上がり、疾走するバンドに喰らいつく。
忙しい曲展開も見事にこなし、さすがの実力だと感心。だが、バンド全体の打ち出しが強すぎて、アンサンブルが濁ってしまう場面もあった。特に「またね」は原曲アレンジを踏襲せずにじっくり聞かせても良かったのではないかと思う。ファルセットを行き来するメロディが美しい曲なので、前のめりな演奏で聴くには勿体ないと感じた。
などと終始苦言を差し込むレポートになってしまったが、初めて見ることができた緑黄色社会は、期待通りの輝きを放つ素晴らしいバンドだった。
演奏力、魅力的な歌唱ともに既に高い水準にあるけども、まだまだ成長していく伸びしろを感じさせる。カラフルな楽曲群に加えて、さらに多彩な曲を次々生み出してくれそうな予感も十分。どんどん場数を踏んで、新しい曲を作って、また驚かせてほしい。これからもライブ観に行きます。
2017/07/17 セットリスト
- 始まりの歌
- Alice
- Bitter
- regret
- キラキラ
- 恋って
- それなりの生活
- アウトサイダー
- またね
今後のライブ
この後のライブもまだまだ控えており、緑黄色社会を観れるチャンスがある。ぜひ現地で彼らのライブを楽しんで下さい。
↓チケット購入はこちら
8/6(日)WEST GIGANTIC CITYLAND’17@舞洲スポーツアイランド(大阪)
8/19(土)MORNING RIVER SUMMIT 2017@大阪城音楽堂(大阪)
8/20(日)TREASURE05X 2017@名古屋クラブクアトロ(愛知)
8/26(土)DISK GARAGE MUSIC MONSTERS@渋谷 O-WEST,O-nest,duo MUSIC EXCHANGE(東京)
8/27(日)Education Rock ~Sixth Lesson~@仙台CLUB JUNK BOX(宮城)
9/4(月)関取花/緑黄色社会@池下CLUB UPSET(愛知)